今回はゲーム株投資の知識一般について書きます。
テーマは「月末月初のセルランの乱れ」です。
ゲーム株を長くやっている人であれば常識かもしれませんが、最近ゲーム株投資に参入した人も読者におられるかもしれないのでまとめておきます。
月末月初はセルランが乱れる
月の変わり目になると、毎回セルランに異変が起きることに気付いている方も多いでしょう。
具体的には、普段のセルラン100~200位以下常駐のゲームが30位くらいに来たりします。
それに伴って、普段上位常駐のアプリが相対的に下位に落ちたりするのです。
月末月初はイベントラッシュの期間である
前述のようなセルランの異変が起こる理由は、月の変わり目を狙って大型のイベントを実施するゲームが多いからです。
例えば、釣りスタ、オセロニア、グラブルなども月末月初付近のガチャイベントを実施していると思います。
新規流入が止まった成熟期のアプリでは、そのような大型ガチャイベに課金が集中することになります。
それが月末に急にセルランが乱れる理由です。
なぜ月末月初にイベントが集中するのか?
これについては諸説ありますが、一般的に下記のようなことが考えられます。
・月初になると、未成年を中心とした課金制限の枠がリセットされる
・月初になると、パケット制限にかかっていた人が復帰する
・給料日の後なので、お金に余裕がある人が多目になる
・大体タイトルごとに月の目標売上があるので、月初に稼いでおくと後で調整しやすい
この辺が理由だと考えています。
理由はどうであれ、現象として月末月初にセルランが乱れるということだけ知っておいて頂ければ問題ありません。
ポケモンGOと釣りスタを実例に挙げてみます
感覚として月末月初にセルランが乱れる印象を持っていた方もいると思いますが、実際のデータで確認してみましょう。
例に挙げるのは、ポケモンGOと釣りスタです。
ポケモンGOはガチャ課金ではないので、課金の波が他のソシャゲに比べてフラットになる特徴があります。
一方で、釣りスタはローンチして何年も経っており、ベテランユーザーばかりのゲームと考えられます。
ベテランは確実にイベントを狙って課金を集中させる傾向があると思います。
まずは課金の額に波の少ないポケモンGOの直近1年間のiOSゲーム総合セルランをご覧下さい。(App annie様より引用)
このグラフを見ると、赤丸を付けた月末月初の期間でセルランが急低下することが多いことに気が付きます。
その期間が過ぎれば何事も無かったように元に戻ります。
次に、釣りスタでも同様にセルランを確認してみます。
釣りスタの方はポケモンGOと逆で、月末月初になるとセルランが急上昇する傾向があります。
また、月末月初の直前には課金控えによるセルランの低下も観測できます。
これらの例から言えそうなことは、ポケモンGOは月末月初に売上が下がっている分けではないということです。
ポケモンGOは大体フラットな売上を出しているはずですが、月末月初は他のアプリの大型イベントによって相対的な見た目のセルランが低下していると考えられます。
月末月初のセルランの乱れを逆手に取って投資に活かせないか?
月末月初にセルランが乱れることが分かっていれば、それを逆手に取った投資法を開発することも可能かもしれません。
オジサンはそこまで開発していませんが、以下のようなことは認識しておくべきだと思います。
①自分が投資している銘柄のゲームは月末月初にイベントを実施するタイプなのか把握しておく
②見た目のセルランの低下によって狼狽売りしないように注意する
(あるいは、月末月初だけ敢えてポジを一時的に外す/減らす)
(あるいは、見た目のセルラン低下で狼狽売りが起きた銘柄を拾う)
③月末月初に急上昇するゲームの場合は、少し株を仕込んでおく
③については、投資家が賢くなってきていて今はあまり通用しない印象もあります。
どちらかというと②に対する警戒心を持っておいた方が良いです。
例えば、もうすぐAimingのキャラバンストーリーズが配信開始になりますが時期が非常に悪いです。
月末月初のイベントラッシュ巻き込まれて、想定以上にセルランが伸びない可能性があります。
月末月初のセルランの乱れを使った必勝法の様なモデル開発に成功した人がいたら教えて頂きたいくらいです(笑)
少なくとも月末月初にこのような現象がゲーセクでは起きると知っているだけでも、気持ち的に投資に余裕が出ると思います。
オジサンはツイッターもやってますので宜しければフォローをお願いしますm(__)m
こういう啓蒙をすると歪みを取れなくなっていくのでちょっと嫌な感じです。
うーん、まあそうなのかもしれないですけど・・・
そんなにPV多くないブログなので、ご容赦頂ければ