オジサンです。
先週の金曜日から投資成績を更新していませんでした・・・
これは専業になってから初めてのことです。
まさにブログを書く気も起きないくらい相場で疲れていました。
昨日時点では、日経マイナス1000円の大暴落のせいで12月単月の成績が-1000万円overという事態になりました。
ポジを縮小していなければ損失が余裕で2000万円を超えていたと思います。
大手証券で追証続出というニュースもありますが、本当に稀に見る恐ろしい相場になっています。
今日は資産がやや回復したように見えますが、税金の還付が中心です。
【3営業日間の成績】
12月21日(金)
前営業日比 | -308,711円 |
12月単月累計 | -7,287,085円 |
2018年累計 | +11,879,621円 |
12月25日(火)
前営業日比 | -3,036,678円 |
12月単月累計 | -10,323,763円 |
2018年累計 | +8,842,943円 |
12月26日(水)
前営業日比 | +1,813,816円 |
12月単月累計 | -8,509,947円 |
2018年累計 | +10,656,759円 |
[主な売買]
日経平均が1000円暴落した火曜日の時点でポジを10分の1以下に縮小(気持ち的にはノーポジに近い)
以下は、ほぼノーポジの状態から今日買ったもの
(買い)
日経レバ、インフォコム、塩野義製薬、ハウスドゥ、プレサンスコーポレーション
(売却)
なし
日経が乱高下する中で恐怖に怯えながら一部買い戻しを入れました。
内需系、ディフェンシブセクター、高配当などが中心です。
引け直前には意地で日経レバを購入。
今の日経は明らかに売られ過ぎだと思っている。
ワイの相場観と日経平均の悪魔との勝負や!
あのぉ、、、日経って何で暴落してるんでしたっけ??
10月以降は日経が暴落しており、今日の時点で10月高値から5000円もの下落になっています。
特に直近の12月の下げは速度が急で、既に10%近く暴落しています。
とりあえず直近の12月は何故こんなに暴落しているのでしょうか?
端的に言うと、、、
NYダウが下がっているからです!
イギリスのメイちゃんがEU離脱で揉めていることも多少はありますが、ほぼダウでしょう。
アメリカの景気が底抜けすれば日本経済は只では済みませんし、需給的にも外国人の売買シェアが大きい日経はどうしても連れ安します。
ダウさえ戻せば日経も大きくリバウンドすると考えています。
では、何故ダウが下がっているか考察してみたいと思います。
主に3つが挙がっています。
①米国経済の先行き不安
②米国政府機関の閉鎖長期化
③ジャンク債市場の不穏な動き
①米国経済の先行きが不安視されているが、ハードランディングの決定的な根拠はまだ無い
米中貿易摩擦懸念、逆イールド、FRBの金利引き上げによる住宅市場の鈍化といったように、来年の米国経済が減速するかもしれないという不安を掻き立てる材料には事欠きません。
しかしながら、どれも景気減速の決定打にはなりません。(貿易摩擦は春まで休戦ですし)
米国マクロ指標で弱めの数値も散見されますが、(11月はやや減速したが)雇用は依然として強く、年末商戦は過去最高ペースとのことです。
景気減速が19年度に起こる可能性はあるとしても、減速の大きさには程度というものがあります。
①19年度も増益だが、成長の伸び率は18年度より減速
②19年度は横ばいレベルに減速
③19年度はやや減益(ソフトランディング)
④19年度は大幅に減益(ハードランディング)
今の株価の織り込み方はまるで④が起こることが決まったかのような速度で落ちていますね。
少なくとも、現時点では④になることを強力にサポートする程の材料はありません。
FRBが問題なく利上げを継続できるようなファンダメンタルズということです。(利上げをやるべきかは別として)
【逆イールドを過剰に恐れる必要はない】
逆イールドとは長期国債(10年物)と短期国債(2年物)の金利が逆転する現象のことを指します。
これが発生すると過去の例から1年後くらいに景気後退や株価下落起こりやすいと騒がれています。
下記引用グラフのように、80年代以降で米国の金利で逆イールドが発生したことは4回あります。
しかし、その内の2回しか景気後退が起きていません!
4回中1回は逆イールドが一瞬でしたのでそれを除いたとしても3回中2回です。
暴落が起きた2回というのも2000年頃のITバブル崩壊時と2009年頃のリーマンショックです。
ちなみに、1989年に発生した大きな逆イールドの後は滅茶苦茶NY株価が上がっています。
事実として逆イールドだから必ず景気後退というわけではありませんし、景気後退が起きた時も発生から1年程度後の話です。
そういう意味では、仮に今回の逆イールドが景気後退を示唆していたとしても起こるのは1年後ということになります。
直近の日米株価暴落は行きすぎです。
②アメリカ政府機関の閉鎖長期化
アメリカの議会で予算が揉めており、政府機関が閉鎖することになってしまいました。
これは直近のダウ暴落にそこまで影響していないと思います。(ニュースではこじつけで暴落要因となっていますが)
今までに政府機関閉鎖は何度もありますし、国防などの重要な機関は閉鎖しません。
もしかすると雇用統計などの発表が延期になる可能性はありますが、一時的な混乱を招いたとしても実体経済には影響ありません。
共和党も民主党も株価暴落の責任を不当に押し付けられたくないですし、そのうち折り合いをつけるのではないかと思います。
これに関しては暴落要因というよりは、妥協点を見出しさえすればむしろ相場反転のきっかけを提供してくれる材料になり得ると考えています。
政府機関の閉鎖は気にしない!
③米国ジャンク債の価格が下落している
一番問題というか直近の12月下落の理由はこれだろうと言われています。
ジャンク債というのは信用度が低い(≒倒産の可能性がある)企業体が発行する社債のことです。
リスクが高い代わりに高利回りというメリットがあります。
ニュースにもなっていますが、そのジャンク債から急速に資金が抜けているのです(債券価格は下落、金利は上昇)。
今までは、低金利や量的緩和によってジャンク債ながらデフォルトが少なく価格も安定的だったため人気化していました。
ところがFRBの金利上昇などを背景とした価格下落により信用の低い債券が売れなくなってしまったとのことです。
特にシェールガスを採掘するような石油系の会社のジャンク債の売れ行き深刻で、12月は発行予定のものが延期になりました。
シェールガスは穴を掘っても数年で採掘が尽きるので、常に資金を調達しながら新しい穴を掘り続けなくてはなりません。
今まではジャンク債市場の安定で比較的低いコストで資金調達が出来ていましたが、原油価格の下落によって投資家が債券の安全性に疑問を持ち始めたということでしょう。
ジャンク債が駄目になることで、ジャンク債を保有している人達の資産が棄損しています。
また、資金調達が出来ない、あるいはコストが上昇することによって倒産が増える懸念もあります。
サブプライムローンというジャンク債が原因で起こったリーマンショックの記憶が新しいので、ジャンク債市場にくすぶる火種を警戒している筋が多かった模様です。
そういった状況の中で、ムニューシン財務長官がとんでもない発言をしてしまいます。
「米国の主要6銀行には十分な資金流動性がある」(ドヤ顔💦)
ダウの暴落を止めようと思ったらしいですが、そもそもジャンク債市場に疑心を持っていた投資家たちに”流動性を議論する程に状況が悪化しているのか”という大きな驚きと不安を与えました。
これをきっかけとして、発言直後から既に前日まで大きく下げていたダウがさらに大暴落し、翌日の日経は1000円安・・・
ムニューシンの馬鹿野郎(+_+)
まとめ
10月からずっと株が暴落していますが、要因が変わってきていることを意識する必要があります。
<10月~11月頃>
貿易摩擦激化などによる景気の減速懸念が台頭し、幾分上がり過ぎであったNYダウの調整が起きた。
⇒ある意味、健全な調整
<12月>
ジャンク債市場の下落に端を発した信用収縮の懸念によって暴落している。
トランプ大統領もジャンク債市場の下落に神経質になっていて、FRBの利上げを執拗に攻撃しているみたいです。
FRBの方は将来に備えて今のうちに利下げ余地を作っておきたいという考え。
軽い信用収縮が起きている結果、ジャンク債市場と株式市場から資金が逃避し、米国債やゴールドに資金が流入しています。
今後、信用収縮が大変な水準にまで拡大する可能性があるのかどうか、各種情報を仕入れて相場観に活かしたいと考えています。
後書き
久しぶりのブログ更新となりましたが、直近で情報を収集していたことをまとめてみました。
ニュースでもごちゃごちゃと言われていますが、相場を動かしている本質というか軸を把握しておくことが大切だと思います。
相場の直後に出るニュースは、記者に気持ちになってみると何かこじつけてでも記事を書かなくてはならないという心理になります。
速報性が重視されるので、十分な考察の時間もないでしょう。
結果として、政府機関の閉鎖で暴落などといった記事を書いてしまうのです。
ニュースを受け取る側の我々投資家は、全てを鵜呑みにせずに自分の頭で考えられる力を付けていくべきだと思いました。
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