今回は新しい企画を追加してみたいと思います。
題して、「オジサンの投資理論」。
これは普段オジサンがどういう考え方でトレードをしているか、簡単にご紹介してみようというシリーズです。
一応15年間くらい株式投資をやってきましたので、色々な経験を積んできております。
※何回か退場間際まで追い込まれたことも(汗)
多少なりともブログ読者の皆様に経験を還元できれば幸いです。
今回は投資理論と書きましたが、心理面の構え方です。
(株は情報が一番大切だが、心理面も非常に重要!)
昔のオジサンもそうでしたが、大負けする個人投資家の大半は心理面に課題があると思います。
「魚の頭と尻尾はくれてやれ」の一般的な意味
相場の有名な格言の中に「魚の頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。
ネットで意味を調べると、大体こんな感じの意味として紹介されているみたいです。
最安値で買って最高値で売るのは不可能なので、買いは遅めに利確は早めに
なるほど~。
と、昔は納得していました。
しかし、尻尾の方は大体同意なのですが、今は頭の取り方に違う意見を持っています。
オジサンの考える「頭の取り方」
株式投資にはいろいろな目的があると思いますが、セミリタイアできるくらいの大儲けをイメージして下さい。
株で大儲けするには、以下のことが必要だと考えています。
① 適宜リスクを取った投資をすること
② 退場するような大負けをしないこと
③ どこかで大勝すること
①についての理論は後日とします。
今回は②③について。
株で大儲けするには、どこかでレバレッジをかけた投資で2倍3倍の銘柄を掴むか、現物でテンバーガーを掴むくらいしないと難しいです。
そこで、前の章で扱った「魚の頭と尻尾はくれてやれ」に従うと、②(大敗)を防ぐことには有効ですが③(大勝)を達成することがかなり難しくなります。
繰り返しますが、原則として100万単位の資産の人が数千万、あるいは1000万くらいの資産の人が億を目指すには③の大勝が必要です。
※億以上の資産がある人は、分散投資やら不動産投資やら別の戦略があるでしょう
では、上昇トレンドの銘柄を持った時にはどうしたら良いのか?
あなたが幸運にも上昇トレンドの株を持ったとしましょう。
現値で十分な利益が乗っていて、利確をしたくてしょうがいない精神状態としましょう。
このような場合、含み益に対する嬉しさ以上に、下がったらどうしようという恐怖に心理が支配されてしまうことがあります。
そういう時に投資の格言にすがると、「頭はくれてやる気持ちで売っちゃおう!」となりがちです。
その前に、想定されるパターンを以下の図に整理してみましょう。
①のパターンは結果的に現値が最高値付近となるパターン
現値で売っていたら、俺は天才トレーダーかと勘違いするでしょう
しかし、①を想定して売るということは、②(かなり勝ち)③(大勝)のチャンスを放棄するということです。
一発か二発のカウンターパンチはくらう覚悟を持て!
オジサンの場合は、基本的に②③を狙いにいきます。
上昇トレンドの株の場合は、多くは急落(-5%とか)による調整が発生します。
それをくらう覚悟があれば、②③を狙えるのです。
オジサンの理論による売りポイントは下記のイメージです。
この理論において、①になった場合は残念ですが、②③を狙った代償ですから仕方ありません。
②のポイントも直近の最高値から落ちていますが、③を狙いにいった代償です。
幸運にも③となった場合に大勝を掴むことができます。
尚、図の方に黄色の丸を付けていますが、この部分がオジサンの理論による「くれてやる頭の部分(代償)」になります。
最初にご紹介した一般的な格言の図と比べると、売りのポイントが少し後ろにずれていることが分かります。
似て非なるものです。
含み益の残像に注意
ここまで書いたように、しっかりとした心構えや戦略があれば問題ないのですが、初心者がやりがちな過ちを書いておきます。
仮に①(②でも同じ)になった場合、もう少し早く売っていればという気持ちから含み益の残像に苦しむことがあります。
もしかしたら反転して元に戻るのでは?、と期待してしまいます。
そのまま反転しないことも多く、元々の買値まで落ちることもよくあります。
そうすると、ますます含み益の残像が大きくなって余計に売れなくなります。
そうこうしている内に買値より下まで落ちてしまい、そのまま塩漬けとなるのが最悪のパターン。
最悪のパターンと言いましたが、これが結構よくあることなのです・・・
一発か二発のカウンターパンチをくらったら売るという心構えが出来ていればこのような失敗を防ぐことができます。
投資理論は軸となる考え方ですが、ケースバイケースであることをお忘れなく
今回ご紹介した投資理論ですが、あくまでもケースバイケースとお考えください。
例えば、粉飾などの明確な悪材料があればすぐに逃げるべきです。
また、明確に狙っているイベント(好決算予想など)が近い場合は、カウンターパンチを2発くらってもイベント通過まで持ち続ける場合もあります。
必勝の投資理論は存在しません。
ただし、感情に任せて投資をやっていると落とし穴にはまりやすいので、軸となる理論はたくさん持っていた方が良いです。
オジサンの独自理論なので保証はありませんが、皆様も今回の理論を少し取り入れてみてはいかがでしょうか。
オジサンはツイッターもやってますので宜しければフォローをお願いしますm(__)m
こんにちは。
勉強になる記事をありがとうございます。
自分はまだ投資暦が浅く大暴落を経験したことがありません。
投資資金も少ないのでグロース株を長く引っ張る事で利益を上げたいと考えてます。
しかし、今までに5倍以上の上げた株を数銘柄持ってましたが、引っ張りすぎて高値で利確出来ず、中途半端な位置で少し利確、半分以上は保有してままで1.5倍から2倍まで含み益が落ちてしまいました。
資金量も少ないので、今後は段階的に利確していき、恩株にして資産を増やそうかと思ってますが、現状の株式市場は世界的にピーク近く来ていると思われ、このスタイルだと大きな損はしませんが、利益はマイナスに突入する可能性がある様な気がします。長く投資を続けるにはどうしたらいいのでしょうか?
オジサンは、購入した株は目標値に達したら全て利確してますか?
突然の質問すみませんm(_ _)m
うーん、難しいですね。
損切りは早く、利確は遅くを基本に、上がっている株は出来るだけ持ち続けるように頑張っています。
逆に下がり始めたら減らす感じでやっています。
目標値はざっくりしか決めていません。
下がっている時に、下がっている理由が個別要因かマクロ要因かで微妙に判断を変えたりもしています。
無理しないことが長く生き残る秘訣だとは思います。
上手な回答が出来ず、申し訳ありません