いやー、日経の上昇が止まりませんね💦
ダウも最高値圏ですし。(S&P500は史上最高値更新)
米中貿易協議やイギリス離脱に関する良いニュースが出ているのですが、さすがにそこまで上がるのかと。
とにかく、各国中央銀行の金融緩和姿勢が株高のベースにあると考えてよいでしょう。
そういう意味では、明日のFOMCと明後日の日銀がターニングポイントになる可能性があります。
上がっている間は売らないのがオジサンのマイルールですが、少しだけルールを破ってポジを落としました。
念のため。
【本日の成績】
前営業日比 | +398,792円 |
10月単月累計 | +2,186,123円 |
2019年累計 | +35,597,837円 |
[本日の主な売買]
(買い)
enish(空売り全て買い戻し)
⇒寄りが高かったので売り増しし、当日売り増し分も含めて全て後場に決済しました。
決算を跨いでも良かったけど、2泊3日で50万円取れたのでもう十分。
引けに出たIRを見ると3泊しても良かったかもしれないけど、まあ結果論。
(売却)
グリー(新規空売り)
⇒そんなに空売りの期待値が高い銘柄じゃないけど、とある考えで少し空売り。
後述します。
ポジションを全体的に1割強くらい圧縮
⇒明日のFOMCはそこそこ良い結果でも出尽くしになりそうな気がするので1日早いが先行してポジ縮小。
明後日の日銀についても、この為替水準では追加緩和を温存すると予想していますので。
ちょっと調子に乗り過ぎる感じでポジが大きかったので、1割強ですけど万遍なく減らしました。
IRのHPに質疑応答の資料がある場合は必ず目を通すべし
今日は明日1Q決算を迎える予定のグリーを空売りしました。
そこまで業績が良い銘柄ではないですが、とにかく財務が超優秀なので本来であれば空売りするべき対象にはなりません。
敢えて空売りをした理由はIRのHPにあった質疑応答の資料に目を付けたからです。
グリーのコンセンサスは高過ぎると思う
質疑応答資料の前に、まずグリーの前期1Q決算実績と今期1QのIFISコンセンサスを整理します。
【Q on Qの視点】
グリーについて主要アプリの1Q(7~9月)セルランを確認すると、前期4Qに比べて順位が大幅に良化している形跡はありません。(むしろやや悪化)
セルランでは見えないブラウザゲーも経年劣化で漸減でしょうから、今期1Qが前期4Qの業績を超えることは難しいと考えています。
しかしながら、何故かIFISコンセンサスでは経常利益が18億円になっています。
円安が進んでいないので営業外利益もあまり期待できないし、前期4Qの経常13億円を超過出来ないのではないか。
今期1Q実績が13億円以下となれば、IFISコンセンサスを大幅未達という見映えになります。
※空売りリスクとして、前期4Qにリリースした中国ワンパンマンの収益が遅れて入ってくる可能性には要注意
【Y on Yの視点】
前期1Qは円安進行もあって経常利益が21.6億円と通常より大きくなりました。
オジサンの予想通り今期1Qの業績が前期4Qを超えないとすると、今期1Qは前年同期比で大幅な減収減益という見え方になります。
ここまでが普通に決算を数字を舐め舐めして考えられること。
極めつけは質疑応答に書いてある文言
以前のグリーは決算ごとに次四半期の会社予想を出していましたが、直近の4Qから非開示に変わっています。
しかしながら、質疑応答資料に重要な文言を確認しました。
なんと、A3の会社回答を見ると・・・
普通に言うてもうてます(汗)
文言を見ると会社予想としては実質営利5~9億円くらいを見通しているようです。
ちなみに、この質疑応答資料はTDnetの適時開示プラットフォームに載りません。
グリーのIRページまでわざわざ行かないと見れない資料です。
結果として、以下のような情報格差が生じるわけです。
質疑応答資料を見ていない投資家 ⇒ グリーは1Q会社予想非開示
質疑応答資料を見ている投資家 ⇒ 8/2時点での1Q会社見通しは営利1桁億円の半ば~後半
本当に営利が1桁億円になれば、Q on Q、Y on Y、対コンセンサスのいずれにおいてもかなり見映えの悪い決算になるでしょう。
直近の株価も悪い決算を織り込むような下落を見せていないので、空売りを少しやってみたということです。
とはいえ、グリーは財務最強ですし、決算が悪くても大きくは下がらない可能性があります。
また、新作発表みたいな飛び道具が決算と同時に出る危険もある。
空売りするには期待値的にあまり割が合わないと思います。(だからオジサンも少量しかしてない)
あくまでも本記事の趣旨は、質疑応答資料には意外に有効な情報が眠っている可能性があるので必ずIRページを確認しましょうということです。
今後の参考にしてみてください。
後書き
enishがモルガンから5.5億円を借りるというIRが引けに出ました。
内容は、借入期間短期、金利非公開、無担保・無保証。
返済のあてがない会社には無担保・無保証で貸さないと思います。
とりあえずは増資で返すという密約がなされている可能性もあります。
オジサンがマイネットで似たような経験をしたことがあります。
2016年10月28日:あおぞら銀行から28億円を借り入れ(借り入れ期間2年)
2016年11月21日:想定調達額30億円規模の増資発表(新株予約権)
2017年1月31日:あおぞら銀行の借り入れを全額早期返済
マイネットの場合は当時黒字だったのですが、大型M&Aを早急に完結するためにあおぞら銀行から資金を借りました。
後から分かったことですが、これは単なるブリッジローン(繋ぎ融資)だったのです。
新株予約権は行使されないと資金が調達できないので満額調達までにかなり時間がかかります。
だから、一旦は銀行に融資をしてもらってから増資をして返すというスキームでした。
今回のenishも同じスキームかどうかは分かりませんが、このような金融スキームがあることは知っておいた方が良いでしょう。
尚、当時のマイネットは増資でもあまり株価は下がらなかった記憶があります。
M&Aという前向きな資金使途だったからだと思います。
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