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アエリア 銘柄分析

【クイック銘柄分析】アエリアは強いFY18会社予想が出そう。しかし、市場の反応は4Q次第!?

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※今回の記事のポイント

・アエリアの指標は割安だが、割安放置の原因は信頼感の欠如だと考えられる

・FY18会社予想は強気の数字が出る可能性が高いが、その数字が信用されるためにはFY17の会社予想達成が欲しい

・FY17の会社予想達成は不透明感が強く、ギャンブル要素が強い

・決算後は上にも下にも大きく動く可能性が高い

 

以下本文↓

 

ネット上を見ると、割とアエリアに対する注目が高いようなので緊急で簡易記事を作成しました。

 

地合いを除いたら、アエリアの決算のポイントは2つになると思います。

 

①FY18の会社予想の数字
②4Q単体の実績(FY17の通期を達成できるか)

 

通期決算では普通は①の方がかなり大事なのですが、アエリアの場合は②も影響する可能性があります。

 

まずはアエリアの株価の現状を確認

「アエリアの指標は極めて割安」

アエリアのPERは直近で11倍台と極めて割安です

 

かつてのガンホーのような図体の大きい成長が止まったゲーセク銘柄であれば低PERともなりますが、アエリアの場合はむしろ伸び盛りのようなステージにあるように見えます。

そうでありながら、ここまでの低PERに放置されている分けです。

株価が低迷している理由は何でしょうか?

会社の姿勢が投資家に信頼されていないと思う

アエリアは過去に会社の買収と減損を繰り返すといった無茶な経営をしていた過去があります。

 

A3!によって奇跡の復活を遂げた分けですが、株価復活に伴って株式交換(増資)による不動産会社を中心とした買収を再び繰り返しています。

 

非常に高い水準の会社予想を出したこともあって、買収のために経営陣が株価を釣り上げたのではないかという疑惑までネットの一部では言われていました。

 

もし以上の考察が正しいならば、仮にFY18の会社予想の数字が強くとも、会社の不信感が拭えなければ株価は上がらない可能性があることに留意したい銘柄です。

不信感を払しょくするための特効薬は、FY17の通期予想を達成することです。

 

不信感の件は置いといて、先にFY18の会社予想の数字を考察しておきます。

 

FY18会社予想は最低でも中期計画の数字になりそう

アエリアは昨年に中期経営計画として、2017年~2019年までのセグメントごとの売上数字を開示しています。

 

中期経営計画の2017年の数字は、現在のFY17通期会社予想の140億円と一致しています。

 

また、この中期計画のグラフを昨年の11月にHPにて再掲しています。

(きっかけは空売り機関のレポートですが)

 

11月に再掲したものを2月になって撤回する可能性は低いと思います。

今までの経営者の情報発信姿勢や性格のようなものから勘案しても、中計の早期撤回はあり得ないと見ています。

つまり、売り上げについては最低でも220億円という大幅増収という見え方になると思います。

FY17の3Qまでのセグメントごとの業績を確認

FY17の3四半期分の実績をセグメントごとに見ると、下記表のようになります。
(参考にFY16の数字も載せました。コンテンツセグメントはA3!が出ていないので無視)

 

この表でしっかり見ておきたいのは営業利益率です。

 

FY17の営業利益率が継続する前提でFY18の会社予想を推計

各セグメントの営業利益率が同程度だとすると、FY18の会社予想の数字は下記となります。

(※不動産は見込みが難しいですが、買収した際の決算情報より営業利益率を6%と想定しています)

 

売上高:220億円

営業利益:41億円(全社費用を1億円くらい積みました)

経常利益:41億円

純利益:27億円(EPS≒170円)

 

この数字が、前年から営業利益率が向上しない前提での最低限の数字だと予想します。

経営陣の強気の傾向を見ると、営業利益率向上や買収先の成長を勝手に見込んで、必要以上に強気の予想を出してくる可能性も結構あると思います。

 

4Q単体の数字、すなわちFY17の会社予想を達成できるかは怪しい

細かい分析の時間がありませんが、A3!の4Qのセルラン推移から考えて、営業利益面ではFY17会社予想の達成が怪しい状況です。
(各識者のブログでも同様の懸念が言われています)

 

達成が出来るとしたら、不透明な不動産事業の4Q寄与や、ゲーム以外のA3!グッズやCDなどのコンテンツ2次利用販売に期待するしかありません。

 

少なくとも1つだけ言えることは、今の株価は「どうせFY17達成は無理だろう」というコンセンサスを基にしています。

 

つまり、意外とFY17を達成しているとなれば、サプライズとなって株価が暴騰する期待があります。

 

この辺りがギャンブル要素かと認識しています。

 

 

決算後の勝ち/負けストーリーをシミュレーション

決算後は上にも下にも大きく動くことが予想されますが、双方のケースをシミュレーションしておきます。

 

【勝ちストーリー】

・意外とFY17を達成、あるいはほぼ達成している

・必要以上に強気のFY18予想が出る

 

FY17の予想を達成することで、FY18の予想が必要以上に強気※であっても何となく達成してしまう空気が演出できると思います。

 

※必要以上に強気とは、新しい不動産事業が伸びるとか、出してもいないゲームを当たる前提で考えるとか

 

このような空気になれば、元々の指標は異常に割安ですから一気に水準訂正が期待できるでしょう。

 

 

【負けストーリー】

・FY17が懸念されている通り未達

・必要以上に強気のFY18予想が出るが、信用されない

 

 

地合いにもよりますが、このストーリーの場合は負ける可能性があります。

 

今の割安指標放置の理由が信用欠如であるとしたら、結局のところFY18の数字が強気であっても売られる可能性があります。

そういう意味で、アエリアの場合はFY17をそれなりに達成することも今回は信用を得るために重要になってくると考えています。

 

また、アエリアの場合は出来高に対して信用買い残が非常に多い状態になっていますので、昨今の地合いも含めて大量の投げ売り/追証売りが連鎖する怖さがあります。

 

一か八か買うのはアリな状況であると考えますが、ギャンブル要素があるという認識を

アエリアについてはギャンブル要素が強いため、買いも売りも推奨はしないスタンスです。
(個人的には持っている分はそのまま持ち越します)

 

マザーズ、あるいはゲーセク全般に不調な株価推移の銘柄が多いので、アエリアにはぜひゲーセクを引っ張るような暴騰を見せて欲しいです。

 

 

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-アエリア, 銘柄分析


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