オジサンです。
メタップスの件でネットがざわざわしているみたいのなのでまとめてみました。
(オジサンはメタップスのホルダーではありませんが)
メタップスによる今朝のプレスリリース↓
平成29年8月期決算発表日の変更に関するお知らせ
http://www.metaps.com/press/ja/405-earningsresults20171016
決算内容に正確性を期すため若干の時間を要することとなり、発表日を平成29年10月20日(金)に変更することといたしました。
これを受けて朝方は株価が大暴落。
一旦は持ち直しているようですが、引き続き-5%で推移(13時現在)
過去の上場企業の決算延期にはどのようなものがあったのか
決算延期というのは異例ではありますが、ちょいちょいあるっちゃあります。
最近で有名なのは、東芝でしょう。
記憶に新しい大企業の例では、富士フィルム、オリンパスなどもあります。
まあ大体が不正絡みで良い例ではありません。
延期後に発表になった決算は大幅に減額されて、株価も悲惨な状況に・・・
メタップスも同じようになるのではないかと不安になった投資家が投げ売りしているのでしょう。
でも、「決算延期=悪い結末」に必ずなっているのでしょうか?
決算延期には不正が絡むことが多いが、全てがそうではない。業績への影響も様々
まず、決算延期が発表された時点で大方株価は下がります。
(投資家が納得できる明確な延期理由があって、それが問題ない場合を除く)
しかし、その後の展開にはいくつかのパターンがあるようです。
複数の事例を調べてみたのですが、以下のようにフローチャート化してみました。
不正が無かったケース
2016 年4月 21 日
ホンダ
(当初延期理由)
2016 年3月期の業績値および 2017 年3月期の業績予想については、一部数値の確定に若干の時間を要することとなったため”
発表予定日は2016 年5月 13 日と同時に発表
http://www.honda.co.jp/content/dam/site/www/investors/cq_img/library/filings/CY2016_20160421_TSEfiling_j.pdf
(その後)
熊本地震やタカタ問題のなどの不測の事態が重なった模様です。
業績には悪影響ですが、これは仕方がないことですね。
平成 20 年 4 月 25 日
富士通
(当初延期理由)
連結監査手続きの完了確認に、より時間を要するため (非常に曖昧な理由であった)
発表予定日が5月12日として同時に発表
http://pr.fujitsu.com/jp/ir/materials/20080425_01.pdf
(その後)
後から発表がありました↓
“開示が遅れた理由として、繰延税金資産の評価性引当金の取り崩しに関する検討、及び富士通サービスのプロジェクト問題について、お客様と交渉中であったため、守秘
義務の観点から延期の理由について公表を控えておりました。”
繰延税金資産の効果で、むしろ利益を上方修正。
決算発表延期からの上方修正という珍しいパターンでした。
平成29 年 5 月 9 日
スカパーJSAT ホールディングス
(当初延期理由)
子会社において実施したイベントで一部の仕入取引において疑義が生ずる
http://www.skyperfectjsat.co.jp/load_pdf.php?pTb=t_news_&pRi=238&pJe=1
延期後の決算発表日は現時点では未定した。
(その後)
なんと、5月15日に疑義の取引は適性であったことが確認されたと発表
5月19日に決算が発表され、何事もなかったように当初の会社予想通りの利益で着地
当時のホルダーの心境を推測すると・・・
「なんじゃそれっ!」
単なるお騒がせパターンでした。
不正はあったが社員の個人的な犯行であったケース
平成29年5月22日
東京急行電鉄
(当初延期理由)
従業員が複数年度に亘って、商品を不正に持ち出し転売するなどの行為を行っていた事実が判明(要は一社員の不正であって会社ぐるみではない)
同時に、6月中旬を目途に、平成30年1月期第1四半期の決算を
発表とした。
http://www.tokyu.co.jp/ir/upload_file/top_01/9005_2017052217403601_P01_.pdf
(その後)
最終的には1Q決算は8月8日に発表されたが、下方修正はされなかった
社員個人の犯行ですと影響額も小さくなることが多いですね。
経営陣の監督責任は問われますが、投資家的にはダメージが小さい例でしょう。
不正が会社ぐるみだったケース(影響小)
不正が会社ぐるみとなると悪質です。
しかしながら、必ずしも株価が下がり続けるとも言い切れないようです。
平成29年2月13日
昭和電工
(当初延期理由)
子会社の売上計上に精査が必要になった。
同時に、決算の損益には重要な影響を与えない見込みと発表していた
同時に平成 29 年3月7日までに決算発表を行う予定とした
http://www.sdk.co.jp/assets/files/news/2017/20170213_newsrelease_j.pdf
(その後)
3月1日に再延期を発表。
その後、数年前から子会社が売り上げの架空計上を行なっていたことを発表
4月25日に決算発表を発表したが、架空計上の分をさっぴいても営業増益となった。
その後の株価は上昇トレンド。
これは会社ぐるみで悪質ですし、架空計上も60億円という大きい額でした。
しかし、本業の方がものすごく好調らしく、修正後の決算ですら増益となったようです。
そんなに好調なら何で不正なんかするかね~
不正が会社ぐるみだったケース(影響大)
平成 29 年5月 10 日
UKCホールディングス
(当初延期理由)
子会社の資産評価の精査に時間を要するため
(連結子会社の売掛金が数十億円回収できない可能性が生ずる)
同時に、平成 29 年5月 30 日までに決算発表を行う予定とした
http://www.ukcgroup.com/news/1704-1803/170510_kessanenki.pdf
(その後)
5月30日に再延期等々のことがいろいろとあり、結局7月31日に発表・・・
要は、回収できないはずの売上をそうでないように偽装していたとのこと。
5月10日の延期で大暴落、5月30日の再延期で暴落、7月18日の不正発表で大暴落。
修正後の決算は30億円の利益予想が-86億円の大赤字に転落。
会社を信じていたホルダーの人は最悪の結果になりました。
ではメタップスの延期はどれに該当するでしょうか?
まあ、これは分かりませんw
手がかりとして、以下の2点から大火傷の可能性はやや低いかもしれません。
(繰り返しますが、分かりませんよ!)
①延期後の決算発表予定日が指定されていること
②当初延期理由に具体的な疑義などを示唆する説明がないこと
①についてですが、大がかりな不正があった場合は延期後の発表を「未定」または「○月中旬頃」などとぼかすことが多い傾向です。
ただし、この法則も100%ではありません。
メタップスを買うかは完全に自己責任
決算発表延期原因の半分以上は不正が絡む気がしますので、危険と言えば危険。
ただし、オジサンが調べたように、不正が絡まなかったり、影響が小さいケースも多いことが分かりました。
最終的には今回の延期がどうというより、メタップス自体の今後の発展性をよく分析して売買の判断を行うことを推奨します。
いずれにせよ、メタップスは新興のキー銘柄の1つですので、何事もなく通過してくれることを祈ってます!
ブログ開設おめでとうございます!
いつも参考にしています。
今後もよろしくお願いします(^^♪
ありがとうございます♪
ゆうやさんがコメント第1号となりました!
副賞はございません・・・(ゴメンナサイ)
今後ともよろしくお願いします(^_^)
さっそく精力的にブログを更新されていますね。オジサンの分析を読めるのはヤフ板だけだと思っていたので嬉しいです。
やはりブログの方がわかりやすですね。ヤフ板の臨場感も好きですが。
ちなみに私はサイバーステップとアエリアを持っているのですがオジサンから見て将来性はどうですか?良かったらまたブログで取り上げてください。
ありがとうございます♪
レスポンス頂いて感謝!
銘柄のリクエスト頂くのも嬉しいです(^_^)
が、しかし。
このブログは独断と偏見によるブログですので、誰かに肩入れする主旨はありません。
それ故、持ち株のリクエストを頂いても、辛辣に銘柄を批判する記事になる可能性が十分あることをご容赦くださいm(_ _)m