オジサンです。
金曜日は日経爆上げだったのですが、マイPFはほぼ横ばい。
しかしながら、量は少ないながら決算を持ち越したイーブックが上方修正を発表しました!
月曜日に期待したいところです。
任天堂(買い増し)
⇒前の記事で書いた通り、買い増しというよりかは買い直しですね。
ハウスドゥ(買い増し)
⇒なんとなく1000株買い増しw
エクストリーム(新規IN)
⇒久しぶりにIN。1月はPFに余裕が出来たのでハイリスクハイリターン銘柄にも手を伸ばしてみました。いつまで保有するか分かりません。
(売却)
塩野義製薬(全部売却)
⇒100株残して全部売りました。
カンブリア特集でも全く上がらなかったことと、ゾフルーザに対する耐性懸念が報道されていたので。
元々決算跨ぎのターゲット銘柄ではないので未練なく売りました。
相場が荒れてきたら再びディフェンシブ銘柄として買い直す日は来るかもしれません。
イーブックについては引けで5%上がっていたら一部売ろうと思いましたが、全て持ち越しにしました。(枚数は少ないですが)
結果的には上方修正が出ました。
次の章で決算内容を点検してみます。
イーブックの決算クイックレビュー
金曜日にイーブックの3Q決算が発表されました。
結果は、四半期で過去最高の売上高かつ通期上方修正発表という素晴らしいものでした!
しかし、内容を精査すると100点の決算内容ではなく、今後に宿題を残す内容であることが分かりました。
ポイントは以下の3つです
①今期2度目の上方修正で勢いがある
②とはいえ、2Q⇒3Qでは電子書籍部門の売上がほぼ横ばいに留まる
③4Qにおける広告宣伝費用の大量投入でどこまで売上を伸ばせるかが宿題として残った
+オマケ:1月の出足好調っぽい
①今期2度目の上方修正で勢いがある
今回のイーブックの上方修正は今期2度目となります。
2Q、3Qという短い間隔での連続上方修正となり勢いがあります。
下記のグラフは、上方修正によって通期会社予想の変化(上:売上高、下:経常利益)を表したものです。
※純利益はサービス統合や引っ越しによる一時費用で時系列が崩れるので非掲載
3Q時点での売上高上方修正の理由を見ると、「ポイントアップキャンペーン等により電子書籍配信の伸びが好調に推移していること」とあります。
電子書籍事業の利益率が高いので、利益の方も伸びる予定とのことです。
ツイッターやY板を見ると、2Q、3Qと連続で上方が出ることを予想していたような人はいませんし、これは大変素晴らしい結果だと思います。
②とはいえ、2Q⇒3Qでは電子書籍部門の売上がほぼ横ばいに留まる
最初に上方修正の資料を見た時は素晴らし過ぎて有頂天の気分になりました(*^^)v
しかし、決算説明資料の中身を見ると疑問点があり、100点の決算はとは言えないように思えてきました・・・
100点と言えないと思った理由は下記の事業別の売上高の推移です。
このスライドを見ると、Q on Q(2Q⇒3Q)で見ると、電子書籍事業の売上(赤と灰色の部分)が伸びていないことが分かります。
イーブックの場合は、電子書籍事業の利益率が高くかつ、伸びしろも期待されているので重要なポイントです。
これって大丈夫なんでしょうか・・・
結論から言うと、”大丈夫”だと思います。
何故ならば、上方修正の理由には「”電子書籍配信”の伸びが好調に推移しているから」とハッキリ書いてあるからです。
2Q、3Qで連続上方修正ですから、会社の計画比では電子書籍部門は3Q横ばいでも予想以上だったということでしょう。
※ちなみにクロスメディア事業(黄色の部分)とは、紙の本などを販売する普通のオンラインショップ事業です
つまり、会社側は元々3Qの電子書籍事業はQ on Qでもっと減少すると見込んでいたことになりますが、それは何故なのでしょうか?
□3Qは特別な広告費用をほとんど投入していない。サービス移行の過渡期の中で横ばいをキープした
2Qの時点で、会社側は新サービスローンチに伴って下半期に広告宣伝費を大きく投入すると言っていました。
決算資料からイーブックが投入した広告宣伝費を下記表に抜き出してみました。
3Qはサイトリニューアルやら、サービス移行の準備期間に充てられていたようです。これを見ると、3Qはほとんど特別な広告積み増しを行っていないことが明らかになりました。
過渡期にあたるため、会社側はもっと減収を想定していたのでしょう。(それがほぼ横ばいになったから上方修正した)
ちなみに、上方修正の数値を見ると4Qは広告宣伝費の大幅投入で87百万円の経常赤字が予定されています。
特別費用以外の数字を2Qから一定として仮に数字を逆算すると、4Q単体では4億円前後の広告費用が投入される可能性があります。
③4Qにおける広告宣伝費用の大量投入でどこまで売上を伸ばせるかが宿題として残った
今回の決算で3Qと4Qの役割が明らかになりました。
3Q:サービス移行の過渡期の中でQ on Q横ばいをキープできた期間(会社の想定以上で上方修正になった)
4Q:サービスの準備※が済み、4億円前後もの大幅な広告宣伝費用が投入される期間
※具体的には、サイトのリニューアル、アプリローンチ、ヤフーブックストアとの本棚連携が完了
3Qまでは会社の想定以上でしっかりだったのですが、勝負は4Qです!
大型の広告宣伝費用を投入して、如何に新サービスをスムーズに軌道に乗せることができるか。
仮に4Qで電子書籍部門の売上が伸びていなければ完全に黄色信号と言えるでしょう。
先ほどから新サービスという言葉を使っていますが、今はイーブックジャパン、ヤフーブックストアという2つのサービスがあります。
それを新しいイーブックジャパンに統合して新サービスを提供するということです。
ヤフーブックストの顧客を低い離脱率で新サービスが引き受けることができれば、イーブックジャパンの売り上げが大きく伸びると思います。
3Qまでは想定以上の推移となりましたが、結局は4Qにどこまで伸ばせるかという宿題を持ち越した格好になりました。
おまけ:アプリランキングで見ると1月は好調スタート
最後に、App annie様のデータを引用して、イーブックの新アプリのセールスランキングを確認しておきましょう。(iOS、過去90日間、ブックカテゴリ)
セルランを見ると、1月からセルランの水準が上がっていることが分かります!
12月末にヤフーブックストアとイーブックの本棚が連携されたことが影響しているかもしれません。(ヤフーで買っていた本がイーブックでも読めるようになった)
本格的な広告投入はまだだと思いますが、今後セルランがどの程度上がるかを見ておけば新サービス移行の良し悪しを大体掴める※ことができると思います。
※イーブックの新サービスはアプリだけでなくブラウザ経由の売上もありますので、アプリセルランが全てをカバーしているわけではない
ゲーセクではセルランをチェックすることが常識になっていますが、電子書籍銘柄ホルダーで見ている人は案外少ないかもしれません。
そうであれば、新サービスの成否を一早く察知できるということで優位性を持つことが出来るでしょうね(^^♪
イーブックの決算クイックレビューのまとめ
簡単にまとめます。
・度重なる上方修正は素直に好感できる
・3Qの電子書籍部門の売上が伸びていなかったことは残念だが、少なくとも会社の想定以上だった模様(上方修正の資料文言より)
・3Qに大型の広告宣伝費を投入していないことが明らかになり、勝負は4Qである(宿題持ち越し)
・アプリのセルランを見る限り1月は好調スタート。広告の投入でどこまで電子書籍の売上が伸びるか定期的に確認することが大切
後書き
今日は特に言うことありません。
来週からの決算シーズンに引き続き全力投入や!!
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