今日はFOMCの結果を受けてダウが暴落したこともあり、日経の前場は弱い展開が続きました。
ただし、円安が進んだこともあって日経平均は後場にかけて底堅い動きとなりました。
パウエルさんが思ったより利下げ継続に前向きでない姿勢が伝わったことがダウ安ドル高に繋がりましたね。
日本としては為替がかなりネックだったので、昨晩のFOMCは良かったと思います。
パウエルさんの考えは、アメリカ経済は急速な利下げが不要なくらいに底堅いということです。
一旦調整するかもしれませんが、日経平均はやや強い動きをするかもしれません。
選挙も終わりまして、消費増税の悪影響を緩和するための経済対策が強化される可能性があるからです。
これは個人的に秘かに考えていることですが、消費増税の少し前に日銀も動く可能性があると思います。
いわゆる景気悪化を見込んだ予防的措置というやつです。
政策(経済対策)と金融緩和の両輪は歩調を合わせて行われるんじゃないかと。
次回の金融政策決定会合(9月半ば)は絶好のタイミングとなるでしょう。
【本日の成績】
前営業日比 | -1,162,184円 |
8月単月累計 | -1,162,184円 |
2019年累計 | +24,378,246円 |
[本日の主な売買]
(買い)
オートバックス(買い増し)
⇒好決算の割に上げ幅が小さかったので購入しておいた。
好決算の中身を精査すると、一過性ではなく通年で強い動きを期待できるかもと思い。
割と良い勝負が出来そうである。
タカラレーベン(買い増し)
⇒順調に株価の歪みが是正されつつあるので、少し買い増し。
(売却)
イマジニア(全て損切り)
⇒決算の内容が考えていたストーリーと違ったので、寄り付近で全損切り。
メダロットの時に再参戦させて頂くかも。
アカツキ(半分損切り)
⇒大損切りになりました。
決算の中身は自分の想定よりやや強いくらいだったが、期待コンセンサスの分析を大きく見誤る・・・
ロットが大きかったのでリスク回避のために減らしたが、ストーリーは崩れてないのでとりあえず継続保有
昨日のツイッターで「YH更新!」とかドヤったんですけど、さっそく翌日からつまずきましたorz
ドヤるな危険!
タカラレーベン空売り&ドテン買い作戦の思考プロセス
本日のアカツキで被弾したものの、今シーズンの決算投資は好調で資産増加に寄与してくれています。
その中で特に綺麗に決まったのがタカラレーベンです。
・決算発表の当日に空売りを投入
↓
・予想通りの減収減益決算で翌日の株価が暴落
↓
・すぐに空売りを利確決済し、さらにドテン信用買いを発動
↓
・ドテン買い分もしっかりと含み益を伸ばしている最中
こんなに綺麗に作戦がハマることも珍しいのですが、このような投資行動を行った「思考プロセス」を書いてみたいと思います。
①最初はタカラレーベンの買いから考えた
タカラレーベンの空売りをしたオジサンですが、実はこの銘柄に対しては元々強気の見方をしていたのです。
強気の見方をしていた理由は主に前4Q決算資料です。
ざっくり言うと、今期は売るためのマンション仕入れが前期より多く(1950戸)、それの契約率(40.6%)も大変順調だったからです。
「売るための物件が十分あって、それらが売れているから業績が良い」という”極めてシンプルな考え”に至ります。
オジサンもタカラレーベンの業績が良いだろうと思いましたし、Y板やツイッターを巡回すると同様の考えの人がたくさんいることが分かりました。
実際のところ、決算が近づくにつれて期待感から緩やかに株価も上昇していました。
②1Qは見た目上の減収減益になることに気が付いた
買い勝負を検討していたタカラレーベンですが、前4Q決算資料のP24を見てガラリと状況が変わりました。
このスライドを見ると、なんと今期1Qの竣工(完成)予定戸数が0戸になっているのです。(前1Qは144戸)
マンションの場合は完成した物件を顧客に引き渡した時点で売上が計上されます。
従って、いくら今期の契約状況が大変順調だと言っても、1Qにはほとんど売上が計上されないことが予想されます。
これらのことから、竣工スケジュールに沿うと1Qは前年同期比で減収減益になることが当たり前であるという想定が出来ます。
ちなみに、上半期累計で見ると今期の方がかなり竣工戸数が多いので、契約・引き渡し状況が順調なら増収増益になりそうです。
③大勢の個人投資家には不動産業の売上認識基準の知識が無いものと仮定した
Y板やツイッターを見ると、竣工スケジュールについて発言している人がほとんどいませんでした。
「もしかして、多くの投資家はマンション引き渡し時に売上が計上されるという仕組みを知らないのでは?」という仮説がオジサンの中で成り立ちました。
また、タカラレーベンは2Qと4Qにしか決算説明会をやらないので、減収減益という数字だけが一人歩きするかもしれない。
そこで実験をしてみることにしました。
「当たり前の減収減益決算でも株価は下がるのか??」
https://twitter.com/kabuojisan28/status/1155684092916056065
強気に見ているタカラレーベンを敢えて空売りすることにしたのです。
1Qの減収減益は本来当たり前であり問題ではないのだが、他の投資家が勘違いしているので株価が下がるだろうという見立て。
④空売りの結果は大成功かつ、すかさずドテン買いを発動
タカラレーベンの実際の1Q決算ですが、予想通りの減収減益決算でした。(会社資料による細かい説明も無し)
Y板やツイッターでは、タカラレーベンが絶不調に陥ったという阿鼻叫喚に溢れていました。
結果的に、空売り実験は大変うまくいきまして、決算の翌日には7%以上の株価暴落となりました。
1Qの減収減益に意味はないと分かっていたので、空売りを決裁した後にはドテン買いを発動します。
順調にいけば、3か月後の2Q決算では増収増益に回帰するだろうと予想出来るからです。
実際のところ、減収減益に狼狽した層の投げが一巡した辺りから、徐々に株価は戻してきています。
まとめ
今回のタカラレーベン空売り作戦の勝因をまとめておきます。
おそらく、他の銘柄でも似たようなチャンスに遭遇できる可能性があると思います。
【空売りの勝因】
①不動産業界の売上認識基準の仕組みを知っていたこと
②周囲の投資家が考えていることをしっかりと捉えられたこと
①については、オジサンが仕組みを知っていたというだけの話ですが、日頃から得意なセクター作れていたことが良かったのでしょう。
今回のポイントはむしろ②です。
タカラレーベンの1Q減収減益は当たり前なのですが、他の投資家も当たり前と分かっていれば株価は下がらなかったでしょう。
事前にY板やツイッターをこまめに巡回して、他の投資家が1Q増収増益という誤ったイメージを持っていたことを把握できた点が大きかったです。
決算投資では、対象企業のことをよく調べることは当然大切です。
それと同じくらい、他の投資家が何を考えているのかを想像することも大切であると言えます。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という感じでしょうか。
他の投資家の誤認識を利用して、当たり前の好決算による株価上昇、当たり前の糞決算による株価暴落で値幅が取れるチャンスを狙って行きましょう。
後書き
今回のタカラレーベンの件ですが、大変意地悪なやり方です。
他の投資家が誤認していることを知っていながら、それを事前に正そうとしないからです。
しかし、相場は戦場です。
意地悪とか汚いとか言っている場合ではありません。(風説やインサイダーは論外だが)
より賢い人が勝つだけの話です。
そのくらいシビアな世界で戦っていることを再認識しておきたいと思います!
オジサンはツイッターもやってますので宜しければフォローをお願いします
オジサン、こんばんわ。
いつも勉強させていただいています。
今日はまた一段と勉強になりました。
こんなにタメになるお話をタダ聞き(読み)しちゃって申し訳ない気持ちですよー。
やっぱりオジサンの人柄が良いのでしょうね^^
もうすぐちゃんの決算ですね。まだ持ってますか?になると信じて私は飼い慣らして辛抱しています。
これからもブログ応援しています。頑張ってくださいね。それではまた。
コメントありがとうございます!!
アルヒはピークより減っていますが、一定量はずっと保有しています。
1Q決算も跨ぐ予定ですが、内容を確認したいので大きな勝負はしないつもりです。
トップラインの伸びと利益率の状況を見極めて、その後の作戦を考える予定です~
絵文字が反映されてないですね。
日本語がおかしいところは、「あひる」と「白鳥」がおります。紛らわしくてすみません。