今日は記事の方でスクエニの分析をガッツリ書いてるので冒頭文は省略しよう。
【本日の成績】
前営業日比 | +1,333,472円 |
11月単月累計 | +2,302,228円 |
2019年累計 | +37,799,343円 |
[本日の主な売買]
(買い)
なし
(売却)
スクエニ、アルヒ、Zホールディングスを除いて万遍なく調整売却
⇒今日は主力のスクエニとアルヒがダブル決算だっため、マイPF的にはリスクが集中する日でした。
従って、ポジを落とすために両銘柄と長期目線のZHDを除いて五月雨的に売却。
特にダイキン工業、コロプラは全て売却しました。
円高の中でエアコン好調でしたが、化学部門の落ちが自分の想定以上でしたので一旦撤退。
ウォッチは継続します。
今日はポジがかなり軽くなったのですが、引け後に関税撤廃観測のニュースが出たので焦ってますw
スクエニ2Q決算と今後についての話
スクエニの2Q決算が出ましたが、営利が90億円弱ということで昨日のブログで書いた自分の想定内でした。
DQWが徐々に経年劣化する可能性があるのでコロプラは売ってしまいましたが、スクエニはキープしています。
理由はスクエニには見えてる希望がたくさんあるから。
※コロプラに希望が無いとは思いませんが、新作パイプラインの発表内容次第という感じ
まずは、スクエニの次の四半期(3Q)について考えてみましょう。
スクエニの3Qの営利下限はかなり想定できる
今日の時点で3Q期間は1か月しか経過していませんが、3Qの営利については下限なら精度高めで想定出来ると思います。
今回も営利だけで簡略化して書きますね。
(昨日の復習:スクエニのエンタメ部門の内訳)
・HDゲーム ⇒ いわゆるPS4などの据え置き機へのゲーム
・MMO ⇒ 据え置き向けのオンラインゲーム(利益の大半がFF14)
・スマートデバイス ⇒ いわゆるソシャゲ
【HDゲーム部門】
詳細はオジサンの下記ツイートを見て頂きたいですが、2QのHD部門は営業赤字になりました。
スクエニ決算の追加情報①
【HDゲームの赤字について】
ワイの分析で想定外だったのはHD部門のQ2赤字。IRに聞くと、HDゲームは元々Q2赤字想定だったそうで、この赤字は会社想定より寧ろ上振れとのこと。
問題なさそう。
上振れは置いといて、赤字になった理由は主にDL販売比率の増加。
つづく pic.twitter.com/i408l89e7G
— オジサン@専業投資家ブログ (@kabuojisan28) November 7, 2019
これはツイートにも書いた通り、2Qが終わる直前にドラクエ11Sが発売されたことと、DL販売比率が高かったことが赤字の主因です。
※余談ですが、ドラクエ11Sは普通の移植と違って開発費がかなり掛かっているとのこと。
開発期間が2年以上ですから納得です。
3Qについては”さすがに”営業黒字になるでしょう。
四半期の半ば(11月)にロマサガも発売されますしクリスマス・年末商戦ではソフトが売れやすい時期です。
さすがに3Q営利下限5億円は最低見込んでもよさそうです。
(細かい話をすると、KH3の有料DLC販売にも個人的には期待してる)
【MMO部門】
MMO部門の2Qは営利70億円近くありました。
3Qについては、引き続き既存FF14がサーバーログイン制限が起きるレベルで活況とのこと。
さらに、中国でFF14第5章が3Qに遅れてスタートしています。(こちらもログイン制限レベル)
駄目押しで、10月からドラクエ10の新章が発売しています。
既存FF14は新章発売直後に比べるとやや勢いが落ちる可能性があります。
ただし、中国とドラクエ10のことを考慮すると、最低でも3Q営利下限70億円キープは可能だと見込んでいます。
【スマートデバイス部門】
2Qの同部門はDQWの寄与が小さく見えますが、既存アプリがQ on Qで2割くらい減退していることが原因だと分析しています。
DQW自体はグロスの売上で70~80億円程度、DQW単体の営業利益率30%近くの寄与があったものと推測しています。
スマートデバイス部門の3Q見込みについては、DQWとそれ以外(既存と呼ぶことにする)に分けて考えると分かりやすいです。
既存については、3Qにて星ドラとロマサガRSの周年イベがあります。
特にレベシェアではないと考えられる星ドラの収益寄与が大きくなります。
従って、既存でみると1Qの営利(約33億円)を大幅に超過してくるものと想定出来ます。
しかし、超保守的に見て既存の3Q営利下限33億円としておきましょう。
続いてDQWです。
DQWの10月はさすがに月商100億円くらいあると思います。
年末のCMテコ入れ、新職などの期待はありますが、11月~12月の減退は予想が非常に難しいです。
ここはやや保守的に、10月100億円、11月70億円、12月50億円で想定してみます。
営業利益率が30%近くだとすると、3Q営利下限65億円くらいで想定できるでしょう。
既存とDQWを足すと、スマートデバイス部門の3Q営利下限は98億円を見込めそうです。(凄い!)
※あくまでもオジサンの想定下限であり、新作のFFBETやオクトパスが売れたら大きく上振れするでしょう
(エンタメ部門まとめ)
HDゲーム、MMO、スマートデバイスを全て足すと、エンタメ部門の3Q営利下限173億円を期待できます。
(全体まとめ)
エンタメ部門以外や全社消去などを考慮に入れると、スクエニ全体ではザックリ3Q営利下限163億円に着地するとオジサンは考えています。
3Q期間営利が想定下限になったとすると、2Qまでの実績を加えた3Q累計営利下限は約322億円になります。
さすがに現時点で4Qの想定は無茶ですが、1Q同等の営利60億円くらいに急ブレーキになったとしても年間営利400億円近くになります。
(ちなみに今期会社予想の営利は240億円)
目玉のFF7Rがあるので実は4Q期待も大きいのですが。
もっと未来の話をしてみよう
オジサンはスクエニをずっと中長期目線と言ってきました。
何故そうなのかというと、今期の営利が良さそうなのもありますが来期に期待しているからです。
まず、今期のスクエニ会社予想(営利)を復習しましょう。
2020年3月期予想:営業利益240億円(前年比-2.6%)
そうなんです、実は期初の時点で前年に比べて営業減益になるという会社想定なのです。
つまり、これはDQWのヒットを想定に入れていない保守的会社予想であると容易に判断が付きます。
スクエニは保守的な会社ですし、DQWも新しい試みのゲームですから出す前にヒット想定出来ないことに違和感はありません。
実は、この保守的な予想をする傾向にあるスクエニは中期経営計画を掲げています↓
実は、今期営利240億円予想に対して、来期は営利400~500億円を見込んでいるのです。
今期(FY19)の240億円にDQWの大ヒットが想定されていないとしたら、当然のことながら来期の営利400~500億円にもDQWヒットはあまり組み込まれていないでしょう。
保守的な予想を出すスクエニが出す中計としては違和感がありますので、当然のことながら総会で質問が出たそうです。(オジサンは出席してないので、参加者から聞いた話)
そうすると、経営陣からは「現時点では詳しく言えないが、今後明らかになる来期のラインナップを見て頂ければ中計の数字にもご納得頂けると思う」といった感じの回答があったとのこと。
完全なラインナップを見てないから妄想でしかないのですが、保守的なスクエニが言うことを真に受けるとしたらDQWを入れずに営利最大500億円が来期に期待できるかもしれません。
ここに、来期DQWが平均月商30億円×12くらいキープで頑張ってくれれば、単純計算でザックリ営利600億円くらい狙えなくはないと思うのです。(ホルダーとしての夢物語も含めてですけど💧)
仮にですが、来期営利600億円くらいあるとしたら適正な時価総額はどのくらいでしょうか?
比較的類似している企業のバンナムを参考にしてみます。
バンダイナムコ(11/7時点)
・今期(FY19)営利会社予想:700億円
・時価総額約1.5兆円(予想PER29.5倍)
スクエニの直近株価は上がっているように見えますが、時価総額で言うと約6000億円しかありません。
仮に、本当に来期営利600億円ないし500億円いくとしたら、PER20倍強換算でも時価総額1兆円くらいを許容できるイメージになります。
さすがに来期の話は絵に描いた餅に終わる可能性もありますが、中計やDQWをベースに1年後には株価1.5倍~2倍くらいを期待しているのです。
逐次進捗をチェックしながらですが、最低でも1年単位では保有してみたい銘柄かなと個人的には感じています。
もちろん地合いや為替次第で量の出し入れをしながら。
後書き
かなりマイPF主力の決算は通過してきました。
この記事を書いている時点でスクエニのPTSは下がっています。
まあ、なんとかなるかなとは思いますが・・・
アルヒの決算が凄く良かったので、そっちと合わせ技で期待だ!
オジサンはツイッターもやってますので宜しければフォローをお願いします