おそらく、このブログが始まって以来の同日2本記事UPとなります。
(サボり過ぎです・・・)
1本目の記事でコンセンサスについて書きましたが、それを応用した考え方について書きたいと思います。
コンセンサスの記事は下記をどうぞ。
投資家の悩みとして、好決算を出したのに翌日に株価が上がらないという声をよく聞きます。
それはコンセンサスの罠に嵌っている可能性があります。
それは一体どういうことでしょうか?
自分の考え×コンセンサスによって、狙っている銘柄のポジションを明確にする
多くの投資家は、投資している銘柄、狙っている銘柄に対して「自分の考え」というものを持っています。
※まだ株を始めたばかりの初級者は、人に言われた銘柄や名前を知っている銘柄を買うという人もいると思います(それが悪いとは申しませんが、慣れてきたら銘柄を分析して「自分の考え」を持てるようになって頂きたいです)
他方で、前の記事でも株の世界には「コンセンサス」というものがあると書きました。
「自分の考え」と「コンセンサス」の関係を図にまとめると、下記のようになります。
株式投資を行う上で、基本的には「自分の考え」が強気のものを買うのが普通ですから、第1象限か第2象限の銘柄を買うことになると思います。
※余裕がある人は、第4象限の銘柄を空売りする戦略もあります
第1象限の罠に嵌らないように
個別銘柄の分析ができるようになり、「自分の考え」が持てるようになった中級者にありがちなのが、第1象限の銘柄(自分の考えもコンセンサスも強気)ばかりを買ってしまうことです。
第1象限の銘柄を買うことは悪いことではないのですが、注意点があります。
第1象限の銘柄(自分の考えもコンセンサスも強気)のメリット・デメリット
第1象限の銘柄を買う場合のメリット・デメリットを整理してみましょう。
【メリット】
・みんな(コンセンサス)が強気なので、何となく安心できる
・決算が近づくと、やや株価が上昇するケースが多いと思う
【デメリット】
・好決算が発表されても、織り込み済みで下がる危険性がある
・株価の上値余地が限定的となる場合がある
・コンセンサスが外れて悪い決算が出た場合、いわゆる「ネガティブサプライズ」となって大暴落する危険性がある
第1象限の銘柄は精神的には買いやすいのですが、誰が見ても好業績になることが当たり前の銘柄を高値で掴むことにならないように注意が必要です。
また、声を大きくして言いたいのですが、コンセンサスはしばしば外れます!
米国の雇用統計といった世界中のアナリストが注目・予想するような数値であってもコンセンサスが大外れというケースも珍しくありません。
第1象限の銘柄は、好業績は当たり前であり、どこまでコンセンサスを上回れるかというポイントを軸に株価が推移していることが多いです。
そういった状況で、コンセンサスを上回るどころか大幅減益決算でも発表しようものなら「ネガティブサプライズ」と言われる現象となって、ストップ安級の暴落に巻き込まれる危険性に注意してください。
第1象限の銘柄を買う場合はコンセンサスの織り込み具合とネガティブサプライズに警戒が必要です。
第2象限の銘柄(自分の考えは強気だがコンセンサスは弱気)のメリット・デメリット
続いて、第2象限の銘柄を買う場合のメリット・デメリットを整理してみましょう。
【メリット】
・株価が安値に放置されていることが多い(上値余地が大きい)
・コンセンサスに反して好決算となった場合は、いわゆる「ポジティブサプライズ」となって株価の大幅上昇が見込める
・コンセンサス通りに悪い決算となっても、多少であれば許されることも(織り込み済み)
【デメリット】
・みんな(コンセンサス)が弱気なので、買うのが怖い
・コンセンサスに惑わされない、確固たる分析力が必要
第2象限を買うことの難しさはデメリットに書いた通り、みんなの逆を行く精神的な負担につきます。
このような銘柄は、証券会社のレーティングや目標株価が下げられたり、掲示板を見ても悲観的な内容が多くなりがちです。
しかし、再び声を大きくして言いたいのですが、コンセンサスはしばしば外れます!!
つまり、第2象限の銘柄を意識的に狙う戦略は全然ありだと考えています。
オジサンの考えによる上級者と中級者の違いは、意識的に第2象限の銘柄を狙いにいけるかどうかだと思います。
コンセンサスの逆を突ける投資家を目指しましょう
もちろん、やみくもに第2象限、すなわちコンセンサスの逆を突けば良いというわけではありません。
コンセンサスの逆を突くことに加えて、「自分の考え」が正しい必要があります。
簡単ではありませんが、第2象限の銘柄で利益が出せるようになれば、ローリスクハイリターンの投資が出来るようになることを意味します。
そのためには、コンセンサスに惑わされない独自の銘柄分析が重要となります。
第1象限の銘柄ばかり買っている方は、第2象限投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
失敗を繰り返しながらでオッケーだと思います。
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