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コラム

最近の政治・経済情勢ネタのヤバイ度を株の視点で評価してみた

投稿日:2018年5月27日 更新日:

今回は個別銘柄ではなく、政治・経済情勢ネタについて評価した記事を書いてみたいと思います。

株式投資をやるからには、個別企業の材料や業績の分析だけではなく、マクロ的な視点で政治・経済に関する情報も分析しておかなくてはいけません。

何故ならば、いくら良い銘柄を選び抜いて買えたとしても、地合いが大きく崩れるようなことがあれば被弾を避けることが難しいからです。

ニュースの解説記事はネット上に溢れていますが、直接株式投資と結びつけたものは多くないと思います。

 

ネタがヤバイかどうかの評価基準は何?

日々、国内外から政治や経済に関するニュースが飛び込んできますが、株式市場にとってヤバイかどうかは主に以下の視点で評価するようにしています。

 

【ネタの評価基準】

①経済に直接影響するかどうか

②連鎖反応を引き起こす、連想させるものかどうか

③信用不安に繋がるものかどうか

 

例えば、イギリスのEU離脱の時は②に該当する可能性がありました。

イギリスのEU離脱が引き金となって、各国の離脱が誘引されて、連鎖反応でEU自体が崩壊するという危険性があったからです。
(結果的にはそこまで至りませんでしたが、そういう可能性がある時点で市場は折込みにくる)

 

信用不安といえば、リーマンショックでしょう。

リーマン自体が潰れたことは経済全体でみればさほど大きなことではなく、サブプライムローンという爆弾を誰がどれだけ持っているか分からないという状態が経済を麻痺させました。

 

今回取り扱うネタを5段階評価します

今回は、以下のネタを簡単な解説付きで5段階評価します

・米朝首脳会談中止リスク

・安倍内閣の退陣リスク

・中東情勢混乱リスク

・米中貿易摩擦のリスク

・米国の自動車関税25%リスク

 

米朝首脳会談中止リスク:ヤバイ度★☆☆☆☆

これは、「経済に直接的に影響しない」という観点から星1つの評価です。

仮に中止になったとしても企業業績に影響はほとんどありません。

そもそも、去年の暮れなどはもっと北朝鮮が過激な言動を取っていましたが、日経平均は今より高い位置にありました。

 

一時的に円高等の影響で株は調整するかもしれませんが絶好の押し目となるでしょう。

補足すると、中止になった後にICBM発射や核実験を連発するといった事になればヤバイ度の星は増えることになります。

 

安倍内閣退陣のリスク:ヤバイ度★☆☆☆☆

未だにモリカケやらで国会は揉めていますねw

これも、経済に直接影響しない」という点からはヤバイ度はかなり低いです。

 

万が一、安倍さんがモリカケあるいは健康上の理由などで退陣したとしても、次を引き継ぐ首相は経済・金融政策を大幅に変えることはしないはずです。(石破さんになったとしても)

 

何故ならば、今の日本経済は非常に好調だからです。

好調なものを大幅に変える程の勇気がある政治家は日本にいないでしょう。

 

また、退陣の可能性そのものもが低いと思います。

内閣支持率は下がったりしていますが、野党の支持は全く上がっていません。

最悪解散をすれば自民圧勝というカードを持っているので、安倍さんは余裕がありそう。

 

仮に退陣となれば一時的に外国人売りが出るでしょうが、これも押し目となるでしょう。

 

中東情勢混乱リスク:ヤバイ度★★☆☆☆

これは原油高という形で「経済に直接影響が及ぶ可能性がある」ため、星は2つとしました。

現在の原油価格は70ドル弱ですが、これが90~100ドルに迫るようなことがあれば日本経済への悪影響が顕著になってきます。

ただし、原油高はオイルマネーが日本に入りやすくなりますし、近年は米国のシェールをはじめとして原油の供給が中東一極という形にはなっていません。

原油高はジワジワと日本経済にダメージを与えるでしょうが、昔程の影響はなさそうかな。

 

米中貿易摩擦リスク:ヤバイ度★★★★☆

これは発展すると経済に直接影響する、連鎖反応を連想させるという点で大変ヤバイです。

 

そもそも、米国と中国で世界のGDPの約4割を占めています。

4割という規模も大きいですが、両国は日本にとって重要な貿易相手国となっています。

米国と中国関連の貿易が縮小すれば日本経済には甚大な被害が及ぶことは確実です。

最近の日本経済の好調は内需というより外需の好調に助けられている部分がありますし・・・

 

また、特定の貿易分野で関税を掛けた場合にお互いに報復合算となる連鎖反応が危険視されます。

株式市場は連鎖反応といった不透明感を強く嫌う性格があります。

 

 

それでもヤバイ度が星5にならないのは米中の理性(損得勘定)に期待が出来るからです。

 

本当に貿易戦争が激化してしまうと、米中ともに大損してしまうことをお互いによく分かっているのです。

まさに勝者なき戦争です。

国内世論の支持率目当てや牽制やらで揺れることはあると思いますが、最終的にはお互いに譲歩した無難な着地になるはずです。

そういう意味で、星は5ではなく4。

 

米国の自動車関税25%リスク:ヤバイ度★★★★★

最後ですが、これはヤバイですorz

 

日本車は米国で大変人気がありますが、昔程の優位性はなくなってきつつあると思います。

そこに来て関税が25%となれば販売に甚大な影響が起こると思います。
(現地生産を増やしているとはいえ、まだまだ輸出台数が多い)

 

自動車は日本における主要産業であり、部品メーカーを含めて裾野が広い分野です。

時価総額の面でも多くを占めていますし、雇用の面でも影響が大きいと考えられます。

 

米中貿易摩擦より星が1つ多いのは、最終的な判断は米国次第でもあり絶対に回避できるという理由が乏しいからです。

 

米中の貿易摩擦と違って、日米間では経済力の差がありすぎます。

さらに、国の存続に関わる安全保障を米国に依存しているという点も中国とは立場が異なります。

日本から報復関税を出されても米国にとっては中国ほどの影響はなく、さらに安全保障を取りやめるという最終カードもなくはないです。
(さすがにそこまでに発展する可能性は低いですが)

 

希望の光は、米国内でも輸入車に対する関税はやりすぎという世論があるらしいことです。

日本の政治家としても、何が何でも自動車産業は守ろうとするでしょう。

 

最終的な判断は米国次第というのが辛いですが、日本の政治家には頑張ってほしいです。

 

ヤバイ度が低いネタで株が下がっているときは押し目狙いで

ヤバイ度が低いネタで株が下がっていることがありますが、大抵はそのネタで下げているというよりは利確売りが出ていると考えた方が良いでしょう。

 

市場の流れに逆らわず落ち着くまで持ち高を減らす作戦もありますが、基本的には株価は戻すことが多いので押し目を拾う気持ちで臨みたいところです。

 

一方で、ヤバイ度が星4つ以上のものは要注意です。

これらが本当に起こりそうになった場合は、一旦持ち高を減らした方が賢明です。

 

そういう意味で、ネット・新聞などで政治・経済情勢を一通りインプットしておく必要があります。

 

今回扱ったネタで、「信用不安に繋がる」ものは特にありません。

株を含めた金融の世界は”信用”で成り立っている部分が大きいので、これに該当するネタが出た場合は警戒が必要です。

あるとしたら、中国関連か日本の国債関連でしょうか・・・

何も起こらないことを祈っています

 

 

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